本会議直前の代議士会において、私は「日独交流百五十周年」に当たり「日独友好関係の増進に関する決議」について、自民党は賛成するとなっているが、採決時退席するよう呼びかけた。

理由は① 文案は「両国は第一次世界大戦で敵対したものの、先の大戦においては、1940年に日独伊三国同盟を結び同盟国となった。その後、各国と戦争状態に入り多大な迷惑をかけるに至り、両国も多くの犠牲を払った」となっている。

しかし、ドイツの戦争は1939年ポーランド侵攻に始まり、歴史事実を誤認して同盟を結んだ後、世界に戦争を行ったという文案は国会の見識が問われる。

理由の②は、ドイツを開戦時期も経緯も異なるのに、一方的に両国が「各国と戦争状態に入り多大な迷惑をかけるに至った」と同一に論じれば、特にユダヤ人残滅を企画して計画的に虐殺を実施したナチスドイツのホロコーストを含むドイツの歴史と我が国の歴史を同一視する事になり、断じて容認できない。

結果的には石原伸晃幹事長が「党議拘束を外す」と決定したため、約40人が退席、議場に残った議員の多くも起立採決に座ったまま反対した。

そもそも事前に党の部会などで議論がなく、この決議案の内容を事前に知っていた議員もほとんどいない。こんなことで容易に採決に応じていること事態、国会議員としての見識も問われる。

決議は、民主、公明両党や自民党の一部など賛成多数で可決したが、歴史に汚点を残した。

ドイツに対しても友好決議とはならなかった。

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