特別座談会
橋下イズムを突破口に
大阪・教育基本条例の本当の狙いは? 〈上〉
下村博文(衆議院議員、元内閣官房副長官)
山谷えり子(参議院議員、元内閣総理大臣補佐官)
義家弘介(参議院議員、自民党シャドウ・キャビネット文部科学副大臣)
司会・八木秀次(日本教育再生機構理事長)
八木 あけましておめでとうございます。平成24年の最初のお客様として、私ども日本教育再生機構を応援いただいている3人の国会議員にお集まりいただきました。教育正常化をめぐる今年の大きな焦点として、橋下徹大阪市長が率いる「大阪維新の会」が大阪府議会に提出した教育基本条例案の行方が注目されます。条例案の根幹である「知事が教育目標を設定する」という内容について、政府は12月16日、渡辺喜美みんなの党代表の質問主意書に対して「教育委員会の職務権限に属するものであり、地方公共団体の長にその権限はないと考えられる」とする答弁書を閣議決定しました。地方教育行政の組織及び運営に関する法律(地教行法)に違反するというわけです。文部科学省も同様の見解を大阪府教委に伝えました。
真の意図は組合問題
下村 民主党政権は高校無償化を導入しましたが中身がありません。年間4千億円の税金を使いながら、そこには教育理念がありません。ただのばらまきです。首長が教育目標を設定するのは違法だと言いながら、文科省も目標を作っていないのです。そういう意味では、橋下氏の問題提起は非常に大きいと思います。違法だというなら、法律を変えればいいんです。われわれが危惧するのは、教育現場での教職員組合の在り方です。労働条件の改善を求めるのは結構ですが、教育現場に政治的イデオロギーを持ち込むことは日本だけと言っていいでしょう。外国では校長に大きな裁量権を与えているところもありますが、そういう国は教員がイデオロギーを持ち込まないという常識が確立しているんです。ですから、自民党は教育の政治的中立性を担保するための法律改正を目指しています。「教育公務員特例法の改正」「地方公務員法の改正」「義務教育諸学校における教育の政治的中立の確保に関する臨時措置法の改正」を「新教育三法」と呼んでいます。
八木 今のお話は大変重要で、実は大阪府の教育基本条例案の狙いは教職員組合の横暴を許さないということにあるのははっきりしています。逆に言えば、国の法律がちゃんとしていれば、条例で規定する必要もないんです。
義家 この条例案はあくまで大阪府の条例案です。府は市町村立小中学校教員の人事権は持っていますが、学校の設置者は市町村ですし、市町村の教育委員を縛ることはできません。やはり本来は国が取り組むべきです。
八木 教育基本条例は有意義だと思いますが、国政レベルで「新教育三法」を前面に出すのも大事ですね。
下村 そう思います。新教育三法の問題については後ほど詳しくお話ししたいと思います。
地方からの反乱
山谷 なぜ橋下さんがこの条例案を考えたかというと、安倍内閣のとき下村先生が官房副長官、私が教育再生担当の首相補佐官でしたが、日教組が43年間反対していた全国学力調査を行ったところ、沖縄、北海道、大阪が下位に並びました。当時の橋下知事が私のところにやってきて「大阪の子供がばかなんじゃありません。先生や教育委員会をなんとかしないと子供たちがかわいそうです」とおっしゃっていました。それで、30億円の教育振興基金を設立して学力向上に取り組みました。保護者を巻き込んで、毎朝、朝ご飯を食べようという運動をしました。平成20年の小学生の学力は41位でしたが、次の年は35位、その次の年は34位になりました。算数だけで言えば22位まで上がりました。
八木 数字で結果が出ましたね。
山谷 そうなんです。教育というのは方向をしっかり決めて、みんながその気持ちを集めれば良くなっていくんだということを体験したんです。教育基本条例案には保護者への努力義務規定があって、家庭での基本的生活習慣の育成義務を課しています。やり過ぎじゃないかという声もありますが、全国学力調査の結果によると、テレビやゲームに費やす時間が少ない地域は学力が高いんです。これは当たり前の結果です。今、テレビやビデオ・DVDの視聴時間、テレビゲームをしている時間が3時間以上ある小学生は5割、中学生が4割に上っています。子供たちが忙しいなんて嘘なんです。週に2、3回欠食する中学生が2割という調査結果もあります。こういう問題を保護者と共有しなければいけないということに、橋下さんも気付いたんだと思います。教育の問題について、議会を巻き込んで問題意識を訴えるという意味で条例案という形になったのでしょう。
八木 東京都の石原慎太郎知事も同じような条例を検討すると表明しましたね。
山谷 東京でもジェンダーフリー教育や過激な性教育がはびこりました。都立高校で奉仕活動を必修化しましたが、都教委の力だけではできませんでした。国の教育行政がきちんと機能していれば、首長が危機感を募らせることはなかったわけです。
八木 地方からの反乱なんですね。国政が何もやらないために地方が被害を受けているので、自分たちで何ができるかを考えたんですね。日本教育再生機構の石井昌浩副理事長は12月17日付の産経新聞のコラム「解答乱麻」で「旧態依然の教育の世界に風穴を開けようとしている」「教育荒廃の現実から目をそらし、問題解決をその都度先送りしてきた教育委員会のことなかれ体質の解消を目指している」という点については評価しました。
義家 私も忸怩たるものがあります。これは自民党に大きな責任があります。安倍内閣のときに私は教育再生会議の担当室長として下村官房副長官、山谷首相補佐官をお支えし、教育基本法の改正が実現しましたが、トップの法律を変えたときに教育関連のおよそ40法令すべてを改正しなければなりませんでした。憲法を改正すれば他の法律が変わるのと同じです。ところが福田内閣は一切手を付けませんでした。当時、自民党は衆議院で3分の2の議席を持っていたわけですから、できたはずです。われわれは下村先生を中心に揺さぶりをかけたのですが、力が及びませんでした。自民党政権がきちんと対応していれば、橋下さんの手をわずらわせることはなかったんです。
完全ではない条例案
八木 冒頭で申し上げましたが、政府は大阪府教育基本条例案に否定的な見解を示しています。元文部省初等中等教育局長の菱村幸彦氏が「教職研修資料」という教育関係者向けの資料に「〝教育基本条例案〟の問題点」という文章を書いていて、恐らくこれが文科省の法解釈だと思われます。私どもはこれに対する見解を作成しました=別掲「参考」。先生方は条例案の具体的内容についてはいかがですか?
下村 橋下さんの方向性には賛同し、バックアップしていきたいと思いますが、条例案は両刃の剣で、例えば「教育の政治的中立はあり得ない」という輿石東氏みたいな考え方の人が首長になったときに首長主導では困るわけです。
義家 文科省は「知事が教育目標を設定する」という部分を違法と言っていますが、知事が目標を設定するのは当たり前のことで、それをやってはいけないというのでは地方自治は成り立ちません。ただ条例案を詳細に検討すると、現在の案のままでは民主党を利する面もあると言えます。下村先生がおっしゃる通り、首長が橋下さんや石原さんならいいのですが、見識のある人は少数派です。首長は2期目になると各党相乗りになって、自治労も支援組織になったりします。教育の目標が2期目で変わる可能性があります。やはり基本は教育基本法であり、教育の目標を達成するための学習指導要領を徹底する必要があると思います。
山谷 確かに、現在の条例案では首長次第という属人的な部分があると思います。義家先生がおっしゃるように、首長は2期目になるとオール与党になって日教組から票をもらうという構造があります。過激な性教育の問題も、調査できたは東京都だけでした、あとは首長が日教組の世話になっていて調べることができないという、教育の闇があります。保護者の参画ももちろん理想なのですが、保護者の資格でプロ市民が入ってくる危険性があります。
義家 校長に人事権、予算要求権、教科書推薦権を与えるとありますが、これは現在の教育現場の実態を見れば自殺行為です。校長は教員の協力がなければ学校行事ができないのが実情です。教員の言いなりです。
校長に人事権などを渡すのは反対です。これをやってしまえば、沖縄・八重山地区の教科書はどうなるのか、北海道の教育はどうなるのかということです。とんでもない人事、とんでもない予算、とんでもない教科書採択が行われるのは間違いありません。
山谷 条例案で評価すべき点を言いますと、校長・副校長の期限付き任用や教員の人事評価や懲戒・分限処分の基準の明確化が書かれています。文科省は「それは教育委員会の仕事だ」と言うんですが、実際は教育委員会はそれをやってないじゃないですか。本当にひどい先生を教育委員会はどうすることもできなくて、子供たちが1年間犠牲になっています。義家先生たちと実態を調べたときに、兵庫県西宮市教組の会報が「ここ数年は、教頭任用者のほとんどは組合推薦です」と昇任人事への介入を自慢していることが分かりました。大阪でも組合によって人事が行われていることに橋下さんが、これではいけないと思ったのでしょう。
八木 義家先生は人事権を校長に渡すのは危険だと条例案を部分的な修正を求めており、山谷先生はそうは言っても教育委員会は何もやってないじゃないかと条例案に理解を示していらっしゃるわけですが、教育委員会が人事管理をやっていないというか、組合に支配されているという点では一致していますね。義家先生、条件整備ができていないということでしょうか。
義家 そうです。私が横浜市の教育委員の時代に組合から人事権を奪い返しましたが、この条例案では逆に、多くが元組合員である校長に人事権を委ねることになりかねません。統治機構を改革するという橋下さんの方針には賛同しますが、だとしたら、下村先生がおっしゃった「新教育三法」の実現に加え、地教行法に定められた教育委員会制度の解体的再編が必要です。現在の無責任体制から完全な責任体制に変えなければなりません。
八木 元教員というご経験から、教員の人事評価はどうあるべきだとお考えですか。
義家 教員の評価はすごく難しくて、私のような教師が最高だという生徒もいれば、私のような教師でつぶれる生徒もいます。教え方は下手だけどものすごく人間的に温かい先生もいれば、職員室で嫌われていて一人ぼっちだけども美術室でその先生に心を開く子供がいたりします。何をもって教員としての責務を全うしているかという基準は難しいですね。ですから、具体的な基準で評価するしかありません。有給休暇を取って年間10時間以上自習にする教員、夏休みに自宅研修と言いながらたいしたレポートを出さない教員は評価を低くするという基準でやるしかありません。
八木 条例案では「正当な理由なく10日以内の間勤務を欠いた教員等」は戒告または減給、「正当な理由なく21日以上の間勤務を欠いた教員等」は停職または免職などと基準を明確化しているように思えますが。
義家 まだ甘いと思います。例えば朝寝坊したとします。公務員は時間年休が取れますから、2時間年休取って申請すればいいんです。民間企業なら遅刻したら叱られますよね。しかし、教員の世界では自分たちの権利なんです。天国ですよ。
国は真摯に受け止めよ
八木 大阪府教育基本条例案は修正の余地があるものの、一方で橋下さんたちの問題提起を国は受け止めろというのが結論ということでしょうか。
義家 国会の不作為ですよ。国会がこの問題提起を真摯に受け止めて、安倍内閣が作った流れを取り戻して、国民に説得力ある説明をしなければなりません。それができないなら、自民党は維新の会を批判する資格などありませんよ。
下村 山谷先生や義家先生のおっしゃる通り、保守系の首長なのに2期目以降に連合や自治労の支援を受けておかしくなるということがあります。それが、八木先生が問題提起してこられた自治基本条例や子どもの権利条例の問題になっています。ただ、私は大阪府教育基本条例が提起した内容や橋下さんの突破力に期待したいと思います。そこから問題点が明らかになって、そもそも国としてやることがあるんじゃないかという議論になってくると思います。
山谷 私もそう思います。条例案については、今後、議会の議論で修正されていくのではないかと思います。
八木 文科省は言葉じりをとらえて、条例案は現行法に抵触すると言っていますが、橋下さんたちが問題提起しているのはそこではなく、教育界が組合に支配されているという現状ですからね。その点について、下村先生がおっしゃった新教育三法は大いに注目されますが、時間がなくなりましたので、予定を変更して次回も座談会を続けたいと思います。教科書無償措置法が改正されると報道された問題、教科書検定のあり方にもふれていただきます。 次号につづく
下村(しもむら)博文(はくぶん)氏 早稲田大学教育学部卒。平成元年から東京都議会議員を2期、8年に衆議院議員当選(東京第11区・板橋区)、5期目。内閣官房副長官、文部科学大臣政務官など歴任。現在、自民党シャドウキャビネット・文部科学兼特命担当大臣など。近著に『下村博文の教育立国論』(河出書房新社)がある。
山谷えり子氏 聖心女子大学文学部卒。テレビキャスター、サンケイリビング編集長などをへて、平成12年衆議院議員初当選(比例区)、18年内閣総理大臣補佐官(教育再生担当)。現在、参議院内閣委員会理事、自民党シャドウキャビネット・拉致問題担当副大臣、組織運動本部長代理など。近著に『日本よ、永遠なれ』(扶桑社新書)がある。一男二女の母。
義家(よしいえ)弘(ひろ)介(ゆき)氏 平成3年明治学院大学法学部入学。11年母校・北星学園余市高校教師、15年「ヤンキー母校に帰る」がドラマ化。17年横浜市教育委員、18年内閣官房教育再生会議担当室長などをへて、現在参議院議員、自民党SC文部科学副大臣、東北福祉大学特任准教授、北海道芸術高等学校チーフアカデミックディレクター、自民党長野県連政治スクール「信州維新塾」初代塾長など。
呉竹会アジアフォーラムの機関紙「青年運動」(10月1日発行)にインタビュー記事が掲載されました。(以下転載)
先日、韓国・鬱陵島の竹島(韓国名・独島)記念館を参観しようとした自民党の三議員が入国拒否に遭った問題についてどのようにお考えですか。
竹島がわが国の領土であることは歴史的にも明らかであると思いますが、韓国は韓国で自分たちの領土だと主張している。よってここまできたら当事者間での解決はできないので、国際司法裁判所のような第三者に裁定を仰ごうというのがわが国のスタンスです。そうして客観的な歴史事実の認識がなされれば、竹島は日本の領土だとはっきりするでしょう。しかし韓国がそれに同意しないために、わが国は国際法裁判所に提訴することができない状況です。韓国の主張が正しいならば、堂々とわが国の国会議員を受け入れるべきであり、まして今回は竹島に上陸しようというのではなくて、竹島から100キロ近く離れた鬱陵島に行くだけなのですから尚更です。その鬱陵島というのは人口が1万人以上いる観光地で週に何便も観光船が往来していると聞きます。それにいままで色んな日本人が実際に行っているのですから、国会議員だけが行けないはずはありません。
そもそも今回の訪問は、竹島の資料館で韓国側の主張をはっきり確認するのが目的で、そこでデモや抗議行動をしようというのではありません。にもかかわらず、韓国の国内法でテロリストに該当する法律条項を持ち出し、超法規的ともいえる措置で入国を拒否したことは、残念ながら韓国が法治国家ではなく、民主主義が非常に未成熟だという恥ずべき事実を世界にさらす結果となりました。
ところで、あのときは三人の他に平沢勝栄さんも行く予定でしたが、平沢さんは国会が終わってから行くことになりまして、私も一緒に9月の国会閉会中に行ってわが国の主張をきちっと韓国の人達に話そうとしたのですが、向こうの日本大使館からストップがかかりまして、ちょっとまだ行けない状態だということを平沢さんから聞いています。
先生は尖閣諸島の問題についても、積極的に取り組まれていると思いますが、この問題について何か今後の見通しがおありでしたら、国会での議論も含めましてお教え下さい。
尖閣は無人島であるがために、今後中国の上陸を許してしまったら、取り返すことがほとんど不可能のような状態になるかもしれません。それというのも、中国は中国で、尖閣は中国の領土だということが国内法で規定されていますし、海島保護法という中国の法律によって尖閣の開発も対象に入っているわけですから、その前に日本がきちんと地主の了解を得て、例えば尖閣には世界絶滅危惧種が10種類以上いるので環境省の職員などを常住させたり、またあるいは日本政府が作ったわけではありませんが、灯台がありますので、その灯台守のための気象庁の職員を常住させ、そのために海上保安庁の職員なども常住させるなどせねばなりません。やはりこれから領海侵犯が頻繁に起きる可能性がありますので、海域警備法というものをきちっと法律で作り、併せて自衛隊の警備法を整備することによって、わが国の領海に侵入した外国船を合法的に排除できるような法律改正をしておく必要があるでしょう。榮
先生は今年も八月十五日の終戦記念日に靖国神社を参拝されましたが、野田佳彦新首相は早速靖国参拝はしないと明言しています。いわゆる「A級戦犯」の問題と絡めてこの点についていかがお考えですか。
野田さんには是非筋を通してもらいたいと思うのは、昭和58年に日本は国内法によって戦犯というものはなくなったのですね。つまり東京裁判というのは今で言う一般的な裁判ではないわけですから、戦勝国が敗戦国を裁いたことを東京裁判と言っているわけです。国内法においては戦犯を無効とする国会決議を行って、ABC級戦犯というものは解除された。そのことについては野田総理も言っているわけですよ。そしてその決議の結果を受けて、厚生労働省も遺族年金を支給するようになり、靖国神社に対してもABC級戦犯は戦犯ではないのだから、英霊として追加合祀できるようにと名簿を送り、それをもとに合祀が行われたのです。よって政府の長として首相が靖国を参拝し英霊を弔うことについては、何の問題もなく、誰に対してもおもねる必要はいささかもないということです。
少し話題が変わるのですが、先生が安倍内閣の官房副長官のときに、新嘗祭に参列されたということをお聞きしました。そのときの感想をお聞かせいただけますか。
詳しくは『日本人として知っておきたい皇室のこと』(日本会議編、PHP研究所)という本に書いてあるのですが、私が感じたことだけ簡単に申し上げると、天皇陛下の最大のお役目というものは、国の、日本国の祭祀にある。まさに政治そのものも「祭りごと(政)」だけれども、日本国を祀っている祭祀長としてのお役目です。そして祭祀長としての最大の仕事が国内における新嘗祭、そして天皇がご即位後初めておこなう新嘗祭が大嘗祭です。天皇陛下は一年のなかで、私が知っているだけでも数十回はそういう祭祀としての仕事をされているし、実際はもっと、数百回近くはされているでしょうけれども、つまり日本の国家の安寧と、国民の平安を祈る、これを先頭に立ってされているわけです。そしてその一番の行事というのが新嘗祭だと思うのですね。その新嘗祭に接しまして、そのときまさに天皇陛下のご存在の有り難さというか、日本国の素晴らしさというものを感じました。
新嘗祭は天皇陛下が神様と一緒にその年の五穀豊穣の食事をお召しになる儀式で、白いベールに覆われた内部の出来事ですので、我々はそれを直接拝することはできません。とくに夜で電気もありませんから、厩みたいな暗いところに並んで、庭の焚き火の明かりをたよりに、はるか陛下のご様子を推測する他ありません。その時に我々の対応をしているのは、宮内庁の職員なのですが、天皇陛下のお手伝いをされているのは、いまの憲法下では制限がありまして、民間の宮司さん、そして一晩中薪をくべて焚き火を灯すのも民間の神社関係のボランティアの方なのです。しかし天皇陛下のお仕事は国家としてのお仕事なわけですから、それは皇室に仕える職員がしてもおかしくないのですけれど、それを分けてやっているのがそもそも寂しい想いが致しました。ともあれ、私は新嘗祭を目の当たりにすることで陛下の素晴らしさと、日本の神々のエネルギーの凄さを感じました。当日は11月の底冷えのする寒さで、コートを忘れて風邪をひいてしまった大臣もいましたが、冷気もさりながら霊気の凄さのようなものを感じました。
現在、たちあがれ日本を含めまして、保守の政治勢力が分裂しているように見えますが、先生は、わが国の保守再生のために、政局も含めてどのようなビジョンをお持ちですか。
次の衆議院選挙の前後に政界再編成をしないと、この国は駄目になってしまうという象徴が民主党ではないでしょうか。つまり民主党は自民党を離党していった人達もいるし、旧社会党の人達もいて、右から左までいることによって、党の共通理念もないし、綱領も作れないわけですね。20年、30年後の国家ビジョンも語れないし、そもそも無い。まさに海図のない、漂流する難破船のようなものです。しかしながら、では自民党なのかといった場合、勿論党の綱領はあるけれども、左右色んな考えの人がいまだにいるわけです。かつての55年体制では、社会主義と自由主義・民主主義という二つの色分けですからそれで済んだのですが、今の時代、もういちど社会主義や共産主義政権を期待している国民はほとんどいないと思います。そして自由民主主義、資本主義陣営も、リベラル派と保守派に分れるとしたら、自民党も民主党も含めて、保守とリベラルという形で政界再編をしていく必要があるのではないでしょうか。自民党のなかの保守だけでは政権をとれないので、自民党と民主党の保守が党を割って、国民にはっきりするような形で国家理念を競い合うということが必要になってくると思います。
先生のご活躍をお祈りいたします。本日はありがとうございました。

ユーズミュージックの『月刊「ミュージック☆スター」』にインタビュー記事が掲載されました。
(以下、『月刊「ミュージック☆スター」』11月号より転載)
父の死が契機となり、政治家を志す
「私にとって3月11日は、かつて経験することがなかった未曾有の大災害というだけでなく、政治家として大きな節目、転機となる出来事となりました」
衆議院議員・下村博文氏は東日本大震災をこう振り返る。震災後は何度も被災地を訪れ救援活動を続ける中で、「壊滅状態の被災地をこの目で見て、このままでは日本は滅んでしまうかもしれないという危機感に襲われました。この震災は、今のままの政治ではいけないという自分たち政治家に対する天からの警告ではないかと感じて、強いショックを受けたんです」
震災によるストレスは、自身が自覚している以上に大きく、気がつけば円形脱毛症にもなっていた。
下村氏が政治家を志したのは、小学校3年生のとき。「9歳のときに父が交通事故で急死してしまい、私たちは一瞬にして父と言う大きな拠り所を失いました。残されたのは専業主婦だった母と私と弟2人。父の死後は食べることさえ事欠くような生活で、世の中の厳しさ、冷たさを初めて知りました。同時に、どんな逆境にあっても手を差し伸べてくれる人はいるもので、そういう人の温かさに助けられたのです」
父の死後、生活保護を受けることも拒み、寝る間も惜しんで働く母の背を見て育った。このとき、「一生懸命働く人たちが報われる社会、幸せになれる世の中を作りたい」と本気で思った。
「今日、恵まれている人も、明日には何が起こるかわからない。社会的弱者になってしまうリスクは誰にだってあります。私のような交通遺児はまさにそれだし、高齢者や病気にかかった人もそう言えるでしょう。でも、不可抗力でそうなってしまった人が大部分を占めるんですよ。人間社会では、そういう様々なハンディキャップを抱えてしまった人達を援助し、皆で支え合うことが必要です。また、そういう社会をつくることこそが政治家の仕事だと思います」
下村少年は父の死を契機に、政治家を志すようになった。そしてそれは、人生初の転機でもあった。
都議会議員選挙の落選がその後の飛躍のベースに
その後、新聞配達をしながら育英会からの援助も得て、早稲田大学へと進学を果たした下村氏。在学中に始めた進学塾の経営が軌道に乗り、経営者として成功を収めたが、政治家になりたいという志がぶれることはなかった。31歳になった下村氏は、熱い思いに急き立てられるように、東京都議会議員選挙に初挑戦。しかし結果は落選に終わる。
「選挙準備が十分整っていなかったのに、気持ちだけが前のめりになっていました。そのしわ寄せが周囲に表れたんです。まず、選挙運動中、妻が過労で倒れて長期入院してしまいました。もし発見が遅れていたら死んでいたかもしれないと医者に忠告され、凍りつくような思いをしました。妻の両親からは、〝あんな男とは別れた方がいい〟と言われましたよ(笑)。塾の経営もおろそかになっていたのか、百人ぐらいいたスタッフのうち半分が一度に辞めてしまってね、残ったスタッフからも、〝塾長はもう塾に来なくていいので、山に籠って滝にでも打たれてください〟って(笑)。まさに四面楚歌ですね。そこで一旦政治家になることを断念しました。周囲を犠牲にするのではなく、周りから押し上げられるようにして政治家になるぐらいでなければ、子供の頃に目指した人を幸せにする政治家になんてなれるわけがないって気がついたんです。これが人生第二の転機でした」
その4年後、35歳のときに下村氏は都議選に再挑戦し、初当選を果たす。そして、42歳でついに国会議員となった後は、さまざまな重職を歴任。教育問題をライフワークと定め、自身も世話になった育英会の副会長も務めることとなった。
心に染みる日本の音楽 それは心の癒し
精力的に政治活動を続ける下村氏にとって、音楽は心の癒しだ。最近よく聴いている音楽は、「平原綾香さん。心に沁みる歌を歌う人ですよね。音楽は、車の中で聴くことが多いですね」という意外な答えも。
下村氏が生まれたのは1954年。昭和30年代といえば、日本のポピュラーソングが一斉に花開いた時代でもある。中・高校時代は加山雄三や吉田拓郎をよく聴いていた。特に吉田拓郎は好きで、アルバムを4、5枚は持っていたという。その後、大学時代には松任谷由美の曲をよく聴くようになった。今でも中学、高校時代の友人と会えばカラオケに繰り出し、当時流行したグループサウンズやフォーク、ニューミュージックを歌う。
「ザ・ワイルド・ワンズの『思い出の渚』や加山雄三の『君といつまでも』ですね。昔馴染みが集まると3時間も歌い続けることがあります(笑)」
仕事柄、人前で歌う機会も多い。「それで今度、プロの歌手にレッスンを受けることになったんです。ある人に、〝政治家なんだから自分の歌いたい歌ばかり歌うんじゃなくて、人を元気づけられるような歌をもっと上手に歌わないと〝とアドバイスされたんですよ(笑)」という意外なプランを明かしてくれた。
童謡『ふるさと』には日本人の魂が見える
3月11日によって、政治家として大きな節目、転機を迎えた下村氏は、それまでよりさらに強く、日本の再生、そして日本人の意識革命に尽力したいと思うようになった。
「3月11日は、日本人が自分たちを見直す機会になったと思うんです。震災の最中でもパニックに陥らず、平常心を堅持してモラルを守る日本人の姿が海外でも驚嘆を持って伝えられましたし、自分を犠牲にして周囲を救ったという人たちのニュースもたくさん報道されました。
戦後、私たち日本人は〝日本的なもの〟を否定して、その空洞を埋めるように経済至上主義に走ってきたような気がします。でも、西洋文明が行き詰り限界を露呈してしまった今こそ、日本の歴史や日本人の美徳、そして、文化・芸術の素晴らしさを見直していきたい。それは、私たち政治家に課せられた使命だと思います。このピンチをチャンスに変えて、新日本主義ともいうべきムーブメントを起こしたいんです」
日本人の再生を新たな政治の目標に掲げ、さらに積極的に活動を展開し始めた下村氏。そんな下村氏にとって人生を彩る1曲は、あのあまりにも有名な楽曲『ふるさと』だ。
「哀愁に満ちた優しいメロディー、素朴な詞。この楽曲は、日本より海外で聴く方が心に沁みます。長く日本を離れて暮らしている人たちは、あの曲を涙まじりで歌う人が多いんです。私自身も『ふるさと』を海外で聞くと涙が溢れます。昔の日本の歌には、人の心を揺さぶるような強い力がありました。それは歌謡曲も同じでしょう。人の人生に寄り添って心に深く届く歌がまた日本中に流れる日がくるように、日本の再生に力を注ぎます」
自由民主党の機関紙「自由民主」に、朝鮮学校の高校授業料無償化についてのインタビュー記事が掲載されました。
《以下転載》
菅直人前総理は総辞職前日の8月29日、朝鮮学校の高校授業料無償化適用の審査手続き再開を、唐突に高木義明前文部科学大臣に指示した。金正日体制を支える思想教育を行う朝鮮学校への授業料無償化適用は、国民の理解を得られるものではない。無償化手続き再開の即時撤回を求める下村博文シャドウ・キャビネット(SC)文部科学大臣に聞いた。
――菅前総理が朝鮮学校無償化手続き再開を指示しました。
下村博文SC文部科学大臣 北朝鮮の拉致問題について、わが国が軟化したとの誤ったメッセージとなるばかりか、外交問題に発展しかねません。
菅前総理は昨年11月23日の北朝鮮による韓国・延坪島への砲撃事件を受け、無償化手続きを停止させ、再開の条件として「国際的・国内的な状況が砲撃事件以前に戻ること」としていました。
ところが、北朝鮮はその後、謝罪をするどころか、8月10日には、同島付近の海上で砲撃を行っています。8月29日時点で、「国際的・国内的状況」が、砲撃事件前に戻ったとは、誰も思いません。日本政府が「韓国と北朝鮮の間で、砲撃事件は解決した」という勝手な外交判断をしたことになりかねません。
また、この問題で、韓国や、同盟国である米国とも事前に調整していません。菅前総理が、総理の権限で、何の説明もないまま一方的に再開を指示したのです。誤った判断だと言わざるを得ません。わが党は、菅前総理、高木前文部科学大臣を国会に参考人招致し、明確な説明を求めていく方針です。
――わが党が朝鮮学校の無償化に反対する理由は何ですか。
下村 何もわれわれは、民族差別するわけではありません。金正日体制を支える思想教育を行う朝鮮学校に国民の血税を投入することが大きな問題なのです。
例えば、朝鮮学校で使用している「現代朝鮮歴史」の教科書では、大韓航空機事件を「でっち上げ」とし、拉致問題については、日本政府が「極大化し、反朝鮮騒動を大々的に繰り広げている」と記載し、北朝鮮のミサイル発射は、「人工地球衛星」の発射だと主張しています。
また、わが国政府は、朝鮮学校を、朝鮮総連の下部組織であると明確に位置づけています。朝鮮総連幹部と朝鮮学校の校長などの人事は一体化しています。朝鮮総連は、北朝鮮の下部組織にあたりますので、北朝鮮の意向に沿った人材育成が行われているのです。
こうした教育内容を問わないまま、反日教育を行っている学校に、国民の血税を投入するということは到底、認められません。
――野田佳彦総理は、「厳正に審査を」と述べるにとどまっています。
下村 手続き的には文部科学大臣が定める規定で、教育内容を基準とせずに、外形的な条件を満たせば無償化の対象となります。確かに、教育内容について、無償化指定後に「留意事項」によって改善を促す規定があるものの、これはどの程度教育内容が改善されたかを調査するにすぎません。従って、審査手続きが再開されれば、事実上無償化の対象となってしまうのです。
しかし、野田総理の判断で、無償化手続き再開を中止することは可能です。わが党は、臨時国会では、野田総理、中川正春文部科学大臣に対し、新内閣は「国際的・国内的な状況」が砲撃事件以前に戻ったと考えているのかなど、一つひとつ矛盾点を突きながら、無償化手続き再開の即時撤回を強く求めていきます。
――3党合意により高校無償化の見直しが決まりました。この問題に対するわが党の基本的な考え方は。
下村 朝鮮学校の無償化手続きを再開するということは、高校無償化を前提にしているわけですから、3党合意に反します。3党合意を履行するため、政府は高校無償化の抜本的見直しをしなければなりません。
そもそも、わが党は、民主党のバラマキ的な高校無償化自体に反対です。所得制限を設け、支援が真に必要な子供に対し、負担の軽減措置を図っていくことが基本的考えです。
具体的には、給付型奨学金を創出して、経済的ハンディキャップにかかわらず、頑張る子供たちを支援していきます。
それから、高校無償化は厳密に言えば、公立高校の授業料無償化で、私立高校は含まれません。現在、民主党政権は、私立高校に就学支援金を支出しているとはいえ、公私間の授業料の格差は従来に比べ広がっていますので、公私間格差の解消を図っていかなければならないと考えています。
私が受けたインタビューの内容が、「浜岡原発停止はパフォーマンスだ」というタイトルで、『月刊日本』の6月号に掲載された。
浜岡原発停止については本ブログにも私の主張を書いているが、政治は目前の事態に対応する一方で、長期的展望も常に視野に納めていなければならない。長期的展望を持たない為政者の独断的な決定では国を滅ぼしかねない。政治パフォーマンスではなく、国民の理解と協力を得て復興政策をすすめ、そして子どもたちの健康・安全を考えた政策を打ち出す必要がある。
ご興味がおありの方は、是非お手にとってご覧いただきたい。
『下村博文の教育立国論』の書評が、『リベラルタイム』5月号に掲載されました。
(以下、『リベラルタイム』5月号、86頁より引用)
教育改革をするために国会議員になったという、下村博文衆院議員。幼少期に父親を交通事故で亡くし、貧困のために教育を受けたくても受けられない、という悔しさを味わった。現在でも、貧富の差が教育格差に直結する現実は変わらない。それどころか、むしろ悪化し、社会問題にまで発展している。その現状を打破するために、下村氏が「あしなが育英会」の副会長や塾経営の経験を生かした、「人が幸せになるための教育を実現する方策」を提唱する。
下村氏は、現在の画一的な教育では、子どもの努力する意欲を失わせるという。成績のよい子どもにも、授業についていけない子どもと同じ授業を受けさせるため、授業についていけない子どもは、理解することをあきらめるからだ。1人ひとりの能力を伸ばすことが、「人が幸せになるための教育」なのだ。
政府が強行採決をした高校授業料無償化法案に対しての下村代議士の国会における発言が、各紙新聞に掲載されました。
平成22年3月17日(水)読売新聞朝刊より抜粋
高校無償化 教育格差 拡大懸念
負担増世代も ~所得制限なし高校無償化をめぐっては、所得制限の是非が大きな論点となった。
法案審議で川端文部科学相は「所得にかかわらず無償化の環境が作られる社会を目指す」という無償化の理念に理解を求めた。経済協力開発機構(OECD)加盟30か国で公立高校授業料を徴収しているのは日本、韓国、イタリア、ポルトガルだけという事情もある。だが、自民党の下村博文氏は16日の衆院本会議で「所得制限をすれば、本当に支援すべき人の財源を確保できた」と指摘した。
低所得世帯には、都道府県がすでに授業料減免措置をとり、相対的にメリットは少ない。負担は授業料だけではない。私立の場合、施設設備費だけで平均20万円近くに上るという。一方で、16~18歳の子どもを持つ家庭が対象の特定扶養控除は今後、圧縮され、負担増となる世帯があるが、対策はこれからだ。
平成22年3月13日(土)産経新聞朝刊より抜粋
「嘘つき」与党に抗議
高校無償化法案、朝鮮学校めぐり紛糾
高校無償化法案が可決した12日、衆院文部科学委員会は「朝鮮学校」をめぐり紛糾した。判断を先送りしようとする民主党を、自民党は厳しく追及。採決中には自民党議員が「嘘(うそ)つき」などと書いた即席の“プラカード”を掲げ、異例の抗議をする一幕もあった。「朝鮮学校を対象に入れるのか」「決まっていないなら議論のしようがない」
委員会では自民党の下村博文議員が約2時間にわたり、政府の姿勢を追及した。「判断する基準や方法は検討している」などと明言を避ける川端達夫文科相の対応に、周囲からは「この時期に決めてないのは遅い」などとやじが飛び、審議は何度もストップした。
採決前には「約束が違う」「こんなやり方するのか」と猛抗議。自民党の馳浩議員は田中真紀子委員長に詰め寄り、机に置かれた資料をわしづかみに。自民議員らは「嘘つき」「ザル法」「無責任」などと書いた白い紙を掲げ、「採決反対」と叫んだが、法案は賛成多数で可決された。
衆院事務局によると、傍聴者のプラカードなどの持ち込みは禁じられているが、議員についての明確な規則はない。馳議員によると、「言い足りない部分があり、議論が十分でないことを分かりやすく示したかった」と話し、“強行採決”に備えて採決直前に各議員に配布したという。
一方、参院議員会館ではこの日、朝鮮学校の支援をする多摩地域の団体が集会を開き、高校無償化から朝鮮学校を排除する「差別」がないよう、約900人分の署名を提出するなど、民主党議員らに強く迫った。
博文チャンネル衆議院TV 衆議院本会議 2010年3月16日
週刊文春ゴールデンウィーク特大号「目指せフルマラソン~明日から走れる徹底ガイド~」の中で下村副長官がビギナーに向けて、始めるきっかけとその楽しさについてインタビューに答えた。
本日で、臨時国会が閉会した。文部科学関係では、「日本原子力研究開発機構法案」1件のみであったため、国会質疑そのものは他の委員会と比べても少なかったと思うが、兎にも角にも閉会したということでホッとしている。
しかし、来年度に向けての税制改正や予算編成等がこれから続くので、来週以降も連日国会には来ることになり、実情の冬休みは暮れからになる。
さて、「正論」1月号の中で、私の対談が掲載されている。「サッチャー改革に学べ!教育再興の任は国家にあり」というテーマで、安倍晋三議員(自民党幹事長代理)、古屋圭司議員(教科書議連会長)、山谷えり子議員(参議院議員)と私の4人で対談をしている。
かつて、イギリスも教育が荒廃し、教育レベルの低下に悩まされ、サッチャー政権ができてから、日本の学習指導要領等を参考にして、思い切った改革を行った国であるが、いまその我が国が逆の方向に行きつつある現状の中で、イギリスの教育改革こそ、これからの日本が今度は逆に学ばなければいけない改革の方向性であると考えているが、是非この「正論」1月号をご講読頂きたい。







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