シャドウ・キャビネット

新しく執行部がスタートしてからの第2回シャドウ・キャビネット会議が開かれたので、私から「シャドウ・キャビネットをさらに活性化するための提言」をペーパーで説明提案した。

自民党が野党になって第3期目のシャドウ・キャビネットがつくられ、私は第2期からSC文科大臣として留任しているが、その存在が世間に認知されていない。

先日他のSC大臣のメンバーに、どう活性化するか話し合う会合を呼びかけたところ、急にもかかわらず8名が集まった。それをペーパーでまとめ提案したのだ。

全部で7項目あるが、例えば予算委員会のテレビ中継でSC大臣を必ず質問者にさせる。さらにその際NHK側に字幕入りでSC大臣の肩書きを入れてもらうとか、街頭演説をシャドウ・キャビネットとして国会の開会時や閉会時、また重要法案の採決前に行うとか、具体的提案だ。

国民の皆さんから見て、自民党の戦う姿勢が見えない。政府側の大臣とSCの大臣とを常に対比させ、どちらが大臣としてふさわしいか、すぐわかるような構図を自民党自らがつくることが必要だ。

マスコミは取り上げてくれないとか、受け身の発言をしても現状は変わらない。自分たちの創意工夫こそが求められる。自民党が始めたインターネットテレビCafé Staの活用も提案した。2日前に馳議員と出演した時も、生中継で500人以上が視聴していたし、あとでアクセスした人も含めると数千人にもなる。

シャドウ・キャビネット会議を生中継したら何万人かのアクセスになるだろう。もっと自民党は発信力を持たなければ。

自民党新体制による政務調査会とシャドーキャビネットがスタートする。シャドーキャビネットは今回で3年目をむかえるが、毎年その役割が少しずつ変わっていくのでわかりずらい。私とSC外務大臣の小野寺五典さんSC防衛大臣の今津寛さんSC内閣特命大臣の竹本直一さんが留任となり、他は全部新任となった。

自民党が国民のみなさんから見て早く政権奪還をして欲しいと期待してもらえるかどうかの1つとしてシャドーキャビネットの存在感をどう打ち出せるかがある。それを第一回の会議でシャドーキャビネット谷垣総理大臣に申し上げたが、どの程度自覚されているのかが良くわからない返答だった。

第3次補正予算について10月19日までに対処することは決まった。チェックシートをもちいて

 ①震災後の経済戦略に関する特命委員会『中間報告』掲載項目で第3次補正予算に計上されていない項目は何か。

 ②震災後の経済戦略に関する特命委員会『中間報告』非掲載であるか必要と考えられる項目は何か。

 ③第3次補正計上予算において不要不急と考えられる項目は何か。

これら3点を各部会で提出することになった。

震災後の経済戦略に関する特命委員会『中間報告』とは、自民党が7月8日に第2次予算の対策として作成したものだが、政府民主党がそれらをほとんどを取り入れず、今回3次補正として10月下旬に1部出してくるものだ。それだけ政府の対応は遅れているし、一方で自民党は早く対応しているのにマスコミは報道してくれないので、国民は知らない。ただ自民党が足を引っ張っていると思っている。

7月8日の「中間報告」以前に5月31日に自民党は「緊急提言」も出しているが、政府が今頃、その中の一部を予算化している現状をマスコミは客観的に報道して欲しいものだ。

久々にシャドウ・キャビネットが開催され、私はその場で党の領土に関する特命委員会のメンバー4人が韓国の鬱陵(ウルルン)島に視察する件で党が中止を要請したことについて、谷垣総裁に認めるべきと提案した。

ウルルン島は竹島から約90km西にあり、独島(日本名:竹島)博物館があり、人口も1万人を超える韓国の領土で観光定期便もあるという。本来なら日本固有の領土である竹島に上陸すべきところだが、その領有権を争っていない隣接のウルルン島に視察に行くことに、なぜ党が止める必要があるのだろうか。

谷垣総裁によれば、「この件は石原幹事長に一任しているが、国会日程や政局が微妙な時期なので中止要請をしていると聞いている。」と言うことだったが、他の国会議員の他国への海外渡航は認めているようだし、説明にならない。

「もう一度検討する」ということで引き取ったが、結局視察容認ということになったようだ。当然のことだろう。韓国側はウルルン島への自民党国会議員の視察計画について反対しているとのことだが、おかしいのではないか。合法的に行って、日本の立場もきちんと説明するとのことだが、それも聞く耳を持たないとしたら、韓国側はやはりやましい思いを持っているということになる。

ここで視察を中止したら大変な国益を損じることになっていた。韓国で身の危険があるとのことだが、法治国家として韓国警察が対応してくれるだろうか。それでも危険性が生じたら、その時韓国で行ったメンバーが判断すればいいことだ。

自民党は国家戦略本部で国家戦略本部を策定した。私は第6分科会で教育に携わった。その報告が先日発表された。詳しくは自民党のホームページをご覧になっていただきたいが、教育のポイントだけ、ここではご紹介したい。

 自民党も民主党政権の日教組の考え方に沿った教育政策をしている事に批判するだけでなく、これまでの日本の教育政策について深刻に反省する必要がある。その上に立って、まず教育再生への基本的考え方をまとめた。

①     これまでの行き過ぎた平等(悪平等、即ち機会の平等ではなく結果の平等を追求)の是正。小学校から大学まで、外部に足して極端に閉鎖的な体制の改革。

②     家族・家庭の重視。よき伝統、文化、道徳を大切にする教育の実現。(平成18年の新教育基本法と平成22年自民党綱領をベース)

③     ゆとり教育の悪しき側面を反省し、基礎学力をしっかり育成。

④     わが国の特質である「和と絆」を大切にしつつ、グローバル化時代に対応した教育を展開。

 これらを基本に、教育を国家の最優先政策と位置づけ、教育投資の飛躍的拡大を図り、「自助自立する国民」「家族・地域社会・国への帰属意識を持つ国民」「よき歴史・伝統・文化を大切にする国民」「自ら考え、判断し、意欲にあふれる国民」を育成する事を教育の目標とした。これも詳細は自民党のホームページをご覧になっていただきたい。

http://www.jimin.jp/policy/policy_topics/112141.html

午後3時からのシャドウ・キャビネット閣僚会議で私は谷垣総裁にいくつかの質問と提案をした。

その中の1つとして、河野太郎SC行政刷新大臣と岩屋毅SC防衛大臣の後任人事を早急に決めるべきではないかと提案した。両氏は国会の70日間会期延長を決める本会議の採決で、党の方針に造反し、その後すぐにSC大臣の辞表を提出した。その後任人事が空席のまま一週間が過ぎているのだ。

谷垣総裁(SC総理)は、「党紀委員会の結果を受けて考えたい」という答えだったが、その党紀委員会がいつ開かれるかわからない。後で私が調べたら7月5日の予定だそうだ。

しかし、この谷垣総裁の判断はまちがっていると私は思う。本当に政権奪還を目指すなら、シャドウ・キャビネットの空席はあってはならないことだ。両氏の辞任直後に、即決で後任を決めることにより、谷垣総裁と自民党の決意を示すことが、今日のような国難の時に必要なことではないか。党紀委員会とは別けて考えるべきだ。

同情すべきは谷垣氏の奥様がお亡くなりになり、内心それどころではない程の悲痛の思いをかかえておられるとお察し申し上げるが、政治の世界は一方で非情なものでもあり、対処すべきは対処する現実性が求められる。

ちなみに河野・岩屋氏は3ヶ月の党員資格停止処分となり、一本釣りされた浜田和幸参院議員は除名処分になるということだ。こういう時こそ、自民党そのものの引き締めが必要だ。

アーカイブ;2003年7月から

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