大阪の橋下市長が提案する「教育基本条例」は両刀の剣が組合に対する創造的破壊政策ということでは賛同したい。
しかし、公立学校の改革だけでは、この国の教育は時代の激流に対応できない。
私は思い切って「塾を学校として認める」ようにした方が日本の教育は一気に改革が進むと考える。学校設置規準を大幅に緩和し、簡単に学校がつくれるようにすることによって教育の多様性をより理想的な教育にすることが可能となる。
既存の公立学校や私立学校はもちろん反対する。少子化の時代、ただでさえ生徒数は減り廃校が多くなる。さらにそれに追い打ちをかけ、教育現場を混乱させるとんでもない考え方だとの批判が聞こえてくるようだ。
しかし、日本の教育は子供の立場から見て本当にうまくいっているのだろうか。「子供は幸福か?」「一人の落ちこぼれも出さない教育ができているか?」「不登校児や中退者は減っているのか?」「世界に通用するリーダー人材が育っているか?」
民間の塾経営者や実社会で活躍した人達がかつての寺子屋のような発想で学校を開き、日本の津々浦々で百花繚乱の学校教育ができるとしたらどうだろう。
もちろんそれらの新規参入に負けないように既存の公立や私立の学校も頑張る。まさに日本社会総参加の「教育立国」づくりだ。
小・中・高校の生徒の卒業規準は国が厳しくチェックし、知育・徳育・体育と一定規準達成を卒業検定とし、あとはバウチャー制度の導入をして親の経済的負担格差をなくすようにする。
それぐらいのドラスティックな教育改革をしないと、この国は沈んでしまう。
夢で終わらせたくない。
創生日本の役員会で私の提案しているバウチャー制度が話題になる。
バウチャー制度とは、学校選択制と児童生徒数を勘案した予算配分による学校改善システムであり、これによって適正な競争原理で学校の質を高めるものである。私は現在の日本の教育制度は護送船団方式でなおかつ社会主義システムそのものであり、新しい時代の変化に的確に対応できなくなっていると考えている。
全てに一気にということではなく、例えばいくつかの希望する都道府県の高校部に限定して、特区バウチャー制度の導入を計り、教育の活性化を促すことから始めたらどうだろうか。
例えば東京都で導入した場合、
都立高校 生徒一人当たり 公費負担額140万円、私費負担額10万円
私立高校 生徒一人当たり 公費負担額40万円、私学負担額70万円である。
同じ高校生のに税金投入額が大き異なるのは不公平ではないか。
これをバウチャー制度を導入することのより、一律公私問わず生徒一人当たり例えば120万円を教育クーポンのような形で配布し、公私の経済的格差をなくすものである。これまでの機関補助に変え、教育の活性化を計る。公立であっても生徒が集まらなければ廃校となる。
親方日の丸でなく、教育現場の一層努力と創意工夫を認め教育活性化のインセンティブとしたらどうだろうか。
下村博文代議士の著書、『下村博文の教育立国論』が2月20日の毎日新聞・朝刊「今週の本棚」に掲載されました。
(以下毎日新聞より引用)
「一億総中流」も今は昔、現役の衆院議員である著者によれば「貧困であるがゆえに教育を受けられない子供たち」が増えている。一方、不登校などで教育を受ける「権利」を放棄する子供もいる。改善策として挙げるのは、欧米で導入されている「バウチャー制度」。教育にだけ使える金券を子供や保護者に支給し、希望する学校を選び学費を払ってもらう。家庭の学費負担が減る。また学校間に競争原理が働き教育の幅が広がる、という。
著者は9歳のとき父親を交通事故で亡くし、苦学して大学を卒業した。在学中に学習塾を創設。1996年の初当選以来、国政の場で教育問題をライフワークとしており、熱意が伝わってくる。さらに必要なのは、理想を実現する政治力だろう。
7月20日(火)東京プリンスホテルにて第88回講演会が開催された。今回は元ソニー上席常務であり、現在は教育関係の著書も多数出版しておられる天外伺朗氏と下村代議士の対談を「教育の完全自由化とは」と題して行った。
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